山田哲也

名前:山田哲也

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出身校・学部学科:

サセックス大学教育学部、国際教育と開発専攻

国際基督教大学教養学部、教育学専攻

 

メンター制度参加の可否:可能

 

インターン期間:

2014年4月〜7月

 

インターンテーマ:

ネパールでのサルタックプロジェクトの立ち上げ準備、プロジェクト運営補佐

 

応募動機:

大学時代にネパールにボランティアで訪問して以来、ネパールという国に惹かれていいました。2014年9月からの修士課程進学が決まり、大学卒業からのギャップ期間に現場での経験を積み、途上国での教育援助を理解することで、修士課程での研究に繋げたいと思いサルタックのインターンに応募しました。

 

活動内容:

サルタックの活動が始動した直後にインターンをさせていただくことができたため、主要な活動に携わらせていただきました。現在も実施している、放課後の読書活動・サルタック読書クラス実施のための、小学校の校長先生との調整や、読書クラス実施のための大学生ボランティアたちの研修、実施モニタリングをさせていただきました。サルタックのFacebookページを更新するなどSNSでの発信にも力を入れました。また主要な活動に加えて、ネパールの社会・経済状況のカントリーレポートと教育統計をまとめた教育レポートの2つのレポートにも取り組ませていただきました。当時のサルタックネパール代表とサルタックジャパン理事の皆様にインプットをいただき、データ分析の技術を学ばせていただきました。この2つのレポートは私が修士課程に進み、期末レポート・修論を書く上の基礎資料として非常に役立ちました。

 

成果(現在の取り組みに生きていること):

途上国の教育を良くしたいという情熱を持ちつつも途上国のペースにも合わせることです。サルタックでのインターンがきっかけとなり、修士課程修了後一貫して途上国の現場での教育開発に従事しています。サルタックでのインターンを開始したときは、大学を卒業したばかりで、途上国の教育を私の手で改善してみせると情熱にあふれていました。その強い情熱ゆえに、スピード感を持って業務を進めていこうとする自分と比較し、遅々としてしか進まない行政手続きや、当時の同僚の仕事の遅さにイライラする毎日を送っていました。同僚がパソコンを家に忘れたため、私の個人パソコンを貸したのですが、ネットサーフィンをしていた同僚に、激怒したこともありました。この同僚のケースはかなり極端な例なのですが、ネパールでのインターンが進むにつれて、国際協力の仕事は一人ではできないと理解しました。現地語もちゃんと話せない私が自分のペースだけで仕事を進めていくことは少々傲慢かもしれない、国際協力は相手があってこそできる仕事なのだと実感しました。その後、ミャンマー・ケニアと途上国の現場を渡り歩いていますが、情熱の炎はともし、目標達成へのタイムラインは持ちつつも、できる限り途上国の現場のペースに合わせて共に活動を実施するようにしています。

 

スペシャルエピソード:

小中高とサッカー部で鍛えてきたため、体力には自信があったのですが、ネパールでは2週間に一回は体調を崩していました。インターン期間が雨期と重なったことも影響してか何かを外で食べる度にお腹を壊していました。ただ、このネパールで苦しんだ甲斐があってか、その後のミャンマー・ケニアでは日常的に体調とお腹を崩すことはなくなりました。また、最初の一口で、腐っている食べ物を感覚的に当てることもできるようになりました。ただ歴代のインターンの話を聞くと、ここまで体調を崩したのは私くらいだそうですので、ネパールが不衛生だというわけではないようです。。。

 

今後の展望:

修士課程修了後一貫して5年弱途上国の現場で教育支援に携わってきました。現場で受益者の近くで働くことにやりがいを感じるものの、教育に関する専門性を身に着け、より政策的な課題を解きたいと感じるようになりました。2020年9月からはアメリカの博士課程に進学します。教育を分析する視座を身に着け、途上国での現場における教育実践と政策を橋渡しできるような実践的な研究をすることで、より良い教育を全ての人に届ける一助となりたいと考えています。

 

後輩インターンへのアドバイス:

サルタックは日本の国際協力NGOの中では珍しく、教育の専門家が揃っています。インターン期間中は、受け身ではなく主体的に行動して自分の興味・関心を深めていってほしいと思います。またインターン終了後は、是非サルタックのネットワークもフル活用して、国際協力のキャリアを歩み、Quality Learning for Allを共に実現する仲間になってもらえたらと思います。

 

連絡先: 現在サルタックジャパンの理事として働いているので、サルタックジャパンまでお問い合わせください!