サルタック活動報告会兼セミナー「震災後ネパールの教育のために日本の市民社会ができること」のお知らせ

4月25日にネパールで発生したマグニチュード8クラスの地震は9000名近くの尊い人命を奪い、ネパールのGDPの50%近くにも上る被害を与えました。この地震はネパールの教育セクターにも多大な被害を与え、4万近くの教室が完全に破壊され、1万5000以上の教室が何らかの修繕が必要な状況に置かれました。

震災被害に対して各国の援助機関・国際機関はネパールへ支援の手を差し伸べ、教育セクターについても、JICAとADBが共同で2億ドル(日本円で約250億円)の資金を学校建築のために支出することになっています。さらに、ユニセフが教育クラスターをリードし、大規模国際NGOとともに被害の大きかった各郡の教育支援にあたっています。このような状況下で、日本の市民社会は震災後のネパールの教育のためにどのような貢献が出来るのでしょうか?

そこでこの度、東京大学大学院教育学研究科(北村友人研究室)と共催で「震災後ネパールの教育のために日本の市民社会ができること」をテーマに、活動/インターン報告会兼セミナーを開催することといたしました。当イベントでは、スカイプを通じた現地のネパール人スタッフによるサルタックの活動状況に関する報告に加え、現地でのインターンを経験した学生からの報告、理事による視察報告を実施します。また、シンポジウム終了後、懇親会も開催します。

皆様お誘い合わせの上、ぜひご参加ください!!(お子様連れのご来場も大歓迎です)

 

◆日時

2015年10月10日(土曜日)、午後3時-5時

 

◆場所

東京大学教育学部158教室

http://www.p.u-tokyo.ac.jp/cg

※ご要望がありましたら、2児(5歳児・2歳児)の母親でもあるサルタックメンバーが、大学内の他スペースにて、小さなお子様をお預かりさせていただきます。

 

◆参加費

無料

 

◆お申込み方法

参加お申込みは、以下の登録フォームよりお願いいたします。

https://ssl.form-mailer.jp/fms/446e6174389898

 

◆プログラム

  • 15:00-15:10 開会のご挨拶 (三菱総合研究所 研究員/サルタック・ジャパン代表 荒木啓史)
  • 15:10-15:40 現場からの活動報告(サルタック・ネパール スタッフ Bidi Yolkey Rai
  • 15:40-16:00 インターン活動報告(サルタック・ネパール インターン 服部真由子)
  • 16:00-16:20 国際教育開発の潮流とサルタックの活動 (ユニセフ本部教育エコノミスト/サルタック・ジャパン理事 畠山勝太)
  • 16:20-16:50 Q&A・ディスカッション
  • 16:50-17:00 閉会のご挨拶

(総合司会:)

◆懇親会

セミナー終了後、会場近くにて懇親会を開催する予定です。ご都合の合う方は、ぜひ奮ってご参加ください!(こちらも、お子様連れ大歓迎です!)

※2時間程度を想定していますが、途中参加・退席も歓迎いたします。

※会費は社会人5000円、学生1000円を申し受けます。(高校生以下は無料)

 

◆スピーカー紹介

Bidi Yolkey Rai (サルタック・ネパール アソシエイトプロジェクトオフィサー)

ネパール東部のスンサリ郡出身。トリブバン大学に在籍し、社会福祉を勉強している。これまで、パタン市のリハビリテーション施設、環境と衛生分野の団体、若者と人権の団体のネパール支部などでボランティアをしてきた。サルタック・シクシャの学習センターのファシリテーターとして勤務したのち現職につき、約9か月勤務している。将来は、社会福祉分野でカウンセリングの知識を活かして働きたいと考えている。

 

服部真由子 (サルタック・ネパール インターン/筑波大学国際学類3年)

筑波大学社会・国際学群国際総合学類在学。開発経済学のゼミに所属。ネパールの開発に興味があり、特に教員の質の問題に興味関心を頂いている。サルタック・ネパールで2か月間インターンシップの経験を積み、スタッフとともにプロジェクトサイトを巡った。

 

畠山勝太(サルタック・ジャパン理事/ユニセフ本部Jr.教育エコノミスト)

サルタック・ジャパンの理事として、アドボカシー活動や現地での教育プログラムの実施の技術支援などを担当している。2008年から世界銀行本部で勤務をはじめ、教育を中心とする人間開発分野の統計整備や各国のジェンダー制度政策の評価などに従事した。その後ユニセフ・ジンバブエ事務所に移り、政府の教育統計能力と教育調査実施能力の強化に取り組んだ。2014年よりユニセフ本部にて、ユニセフの教育プログラムの費用対効果分析に取り組んでいる。また、教育統計の分析に基づく日本の教育政策についての評論活動も行っている。東京大学教育学部、神戸大学国際協力研究科(経済学修士)修了。

 

荒木啓史(サルタック・ジャパン代表/三菱総合研究所 研究員/東南アジア教育大臣機構・高等教育開発センター リサーチフェロー)

2008年より三菱総合研究所に勤務し、学力調査・分析、教育投資効果分析、学校評価、教員制度検証、教科書分析、国際人材育成プログラム構築支援、教育振興基本計画策定支援、家庭教育支援、大学国際化支援、ODA評価、社会保障の国際比較分析、貧困研究など、教育分野を中心として多数の調査研究・コンサルティングに従事。教育専門誌への寄稿や教育委員会等への講演も行う。また、2015年5月より東南アジア教育大臣機構・高等教育開発センター(SEAMEO-RIHED)のリサーチフェローとして、東アジア地域における高等教育の高度化・調和化等に向けた実務支援・調査研究を行っている。東京大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)。